“血管腫”は俗に“赤あざ”ともいわれているもので拡張した血管が増えて血液がたまっているように見えますが、実は血管の良性の腫瘍なのです。
これは構成している血管の種類によって “苺状血管腫”、“静脈血管腫”、“単純性血管腫”などと呼び名が異なります。
これらは表皮の表面そのものがキズついているのではなく、皮膚の真皮層の血管が病変を起こしていることが考えられます。 1つ目の“苺状血管腫”は“赤あざ”の一種で、生後すぐに発症したり数ヵ月後に発症したりしますが、未熟な毛細血管が増殖して起こるために、部位によっては口が開かなくなったり、視力障害や呼吸困難、難聴などの機能障害を起こしたり、局所に潰瘍を生じて出血を繰り返す場合もあります。
このように重篤な症状を呈している場合には積極的な治療を行なう必要がありますが、一般には長い時間かけて自然治癒します。
実際に2歳ころになると萎縮して消失し始めて、5歳までに50%程度、7歳までには75%程度の苺状血管腫が自然に消失してしまうとも言われています。
この際に皮膚の色が変わるだけでなく、表面にボコボコが残ったりしわやたるみを残して外見上の障害が残る場合もあります。
その場合の治療としては、外科手術に加えて“ダイレーザー”を用いた治療が行われます。
2つ目の“静脈血管腫”は、血管のところどころで壁が薄くなってしまっているために、日常生活において力んだり泣いたりすると静脈圧が上がって、まるで風船のように膨らみますが圧が下がればまた元の状態に戻ります。
ところが中には長いこと膨らみっぱなしになっているケースもあって、血流が渦を巻いて淀みやすくなるために血栓ができて痛みを生じたりすることがあります。
この治療にはよく“ヤグレーザー”が使用されています。
3つ目の“単純性血管腫”は、“ポートワイン血管腫”とも呼ばれ最も多くみられるもので、治療には“ダイレーザー”を用いた治療が行なわれます。
1996年から赤あざ(“苺状血管腫”、“単純性血管腫”)のレーザー治療に、保険が適用されるようになりました。
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